目次など
内容
- 第1章 ゼータ結合
 - 第2章 リーマンと絶対保型形式
 - 第3章 絶対保型形式の起源
 - 第4章 オイラーからリーマンへの夢
 - 第5章 リーマン予想の帰結
 - 第6章 ガンマ因子の発展
 - 第7章 ガンマ因子から絶対ゼータ関数へ
 - 第8章 オイラー積の解析接続と超収束
 - 第9章 ゼータ関数のテンソル積構造
 - 第10章 ゼータ関数の行列式表示
 - 第11章 きっかけはラマヌジャン
 - 第12章 ゼータ関数全体
 
書籍
雑誌
¥2,310 (税込)
著者:黒川信重
A5判/208頁
現代数学で最高の難問と名高いリーマン予想をリーマンが提出したのは、33歳になった1859年11月のことでした。その論文は、数ページの要旨報告の形でした。リーマン予想とはゼータ関数の零点の実部に関する予想です。
その短い報告に続いて、零点研究の正式な論文を発表する準備をしていたはずですが、残念なことに、リーマンにはリーマン予想を提出してから39 歳で亡くなるまで7 年未満しか残されていず、正式な論文発表は叶いませんでした。
本書では、リーマンに代わってリーマンの夢を追いかけます。ゆっくりと歩いて見ていくことで、数学の未来も見えてくることでしょう。